OpenFOAM

【ヒートシンクの熱流体(2)】OpenFOAMの熱流体固体連成の計算実行

スキームと代数方程式

離散化スキームと代数方程式も各領域ごとに設定します。

離散化スキーム

system/air/fvSchemes

system/heatsink/fvSchemes

代数方程式

system/air/fvSolution

system/heatsink/fvSolution

計算制御の設定

計算ステップ数は2000としています。
結果の出力に壁面熱流束や熱伝達率の設定もしています。

system/controlDict

計算実行

並列計算をさせない場合は以下のコマンドでOKです。

以上で計算が実行されます。

並列計算させる場合

並列計算が必要な場合は以下を実行してから並列計算を実行します。

./Allrun.decomp

領域ごとに分割をしないといけないのでスクリプトにしておくと便利です。

並列分割できたら以下を実行し計算させます。

今回はそこまで計算時間がかからないので並列計算無しでも良いでしょう。

結果の確認

ヒートシンクの温度分布と熱流束の分布になります。

まとめ

本記事で見たようにマルチリージョン系はメッシュ作成と解析設定に少し癖があるので、手動で行うのは結構手間です。
可能ならTreeFoamのようなGUIで設定できる方が良いかもしれません。
WSLでもTreeFoamが使えそうなのを確認したので、おいおい設定方法をまとめたい思います。

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おすすめ参考図書

本記事は以下の書籍の例題のひとつになります。
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☟こちらは、OpenFOAMの日本語書籍が無い中唯一わかりやすい参考書だと思います。

☟こちらもOpenFOMの古いバージョンでの和訳になります。さすがにこちらはバージョンに対する日本語でのケアはしていないので、OpenFOAMに慣れている方は購入しても良いかと思います。僕は「日本語でまとまっている内容」なので少し重宝しています。

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