OpenFOAM

【OpenFOAM】暖房空間モデル作成

XsimはFoundation版のOpenFOAMでの設定であり、ESI版のOpenFOAMで計算させたい場合はXsimでエクスポートした設定ファイルでは設定ファイルの記述方法が、Foundation版とESI版では微妙に異なるため計算エラーが出ます。

ただ、全く参考にできないのかというとそうではなく、Xsimでエクスポートした設定ファイルを参考にESI版に書き換えるのは割と簡単にできます。

本記事は熱流体の非定常解析を例にどれくらいFoundation版とESI版とで異なるのかを見ています。

おそらくを変更するだけで良いだろうということがわかりました。

  • 特徴線の設定
  • snappyHexMeshの設定
  • 計算制御の設定

※Foundation版も最新版だとかなり変更があるようですので、比較的ESI版との差異が少ない古いバージョンOpenFOAM10のFoundation版をエクスポートしました。

モデル作成

  1. FreeCADでモデル作成→stlファイルをエクスポート
  2. OpenFOAMの設定はXsimで行う

以上の手順は以下のスライドにまとめています。

以下はFoundation版(Xsim)とESI版の比較になります。
Foundation版も最新版だとかなり変更があるようですので、比較的ESI版との差異が少ない古いバージョンOpenFOAM10のFoundation版をエクスポートしました。

Foundation版:OpenFOAM10
ESI版:OpenFOAM v2412

ベースメッシュ:blockMesh

system/blockMeshDict

これをESI版に変更

system/blockMeshDict

ご覧の通りほとんど同じです。

特徴線の抽出:surfaceFeaturesDict

これが一番変わっているかもしれません。
そもそもファイル名が違います。

system/surfaceFeaturesDict

Foundation版の実行コマンドはsurfaceFeaturesです。

これをESI版に変更

system/surfaceFeatureExtractDict

ESI版の実行コマンドはsurfaceFeatureExtractです。

テキストの設定も実行コマンドも異なるので注意。

メッシュ作成:snappyHexMeshDict

こちらはそこまで変わっていません。

system/surfaceFeaturesDict

これをESI版に変更

system/snappyHexMeshDict

実行コマンドは同じです。

計算の制御:controlDict

ここも変わっています。

system/controlDict

Foundation版の実行コマンドはbuoyantFoamです。

これをESI版に変更

system/controlDict

ESI版の実行コマンドはbuoyantPimpleFoamです。

テキストはそこまで変更ないですが実行コマンドが異なります。

 

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