こんにちは(@t_kun_kamakiri)
オープンCAE@横浜での勉強会があり発表しました。
今回の勉強会ではOpenFOAMの日照計算を勉強中でその理論計算など調べたことを報告しました。主にOpenFOAMのソースコードを見ながら日照計算で必要な太陽高度と日射量の計算式についての内容です。
発表資料
ざっくりした内容は以下の2つです。
- OpenFOAMでの日照計算の計算方法
- チュートリアルの結果
OpenFOAMに実装されている熱ふく射の計算方法は複数あり、今回のチュートリアルではView Factorモデルを使用しています。
当ブログでもふく射に関する計算を試したことがあります。
Q&A
- Q:日照による温度変化はあまり流れが影響していないようだから、流れは解かなくても良いかと思いますが違いは出るのでしょうか?
Q:初期から流れは解かないなどできますか?
A:初期からfrozenFlow onにするとできます。流れを解くかどうかで結果が変わるかはまだ確認したことがない。 - Q:fvDOMとview Factorモデルでの違いは出るのか?
A:自分が試した感じだと温度分布に違いが出なかった - コメント:全面を積分すると1になるが…view Factorモデルだと保存則が悪い
OpenFOAM熱ふく射の形態係数について
コメント頂いたOpenFOAMの熱ふく射の形態係数について過去に検証されている文献を教えてもらいました。
- 自動車室内温熱環境予測におけるOpenFOAMの実用性
- 最近導入されたview Factor計算法(Double ine integral など)
- 放射熱伝達解析における形態係数の計算法についての研究
- 暖房方式による室内気流分布を考慮した暖房負荷補正方法に関する検討(その2)
- SPUMA – the GPU-accelerated fork of OpenFOAM© | High-Performance Computing in Europe
Hemicube法をGPUで高速化したOpenFOAM関係の発表
まとめ
毎度前日と当日に発表資料をまとめていますが、期限が目の前に近づいていると進みますね。
とりあえず発表した感はありますが、熱ふく射の形態係数について先行論文を教えてもらい、もう少し理論的な整理を進めたいと思います。



