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【第11回Python流体の数値計算】2次元移流方程式をGoogle Colabでアニメーション作成する。

2020/05/31
 




この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは(@t_kun_kamakiri)。

前回の記事では、「2次元の線形移流方程式」をGoogle Colabでアニメーション作成を行いました。

前回の記事はこちら

👆こちらの記事は移流方程式ですが、正確には移流項の速度が定数である場合を行いました。
なので、前回の記事では「線形の移流方程式」を扱ったという言い方の方が正しいかもしれませんね(‘ω’)

本日は、移流項が速度に依存している「2次元の移流方程式」をPythonで実装するというのをやります。

今日作成する動画は以下のような感じになります。

カマキリ
今日もゆる~く学びます(^^)/
 

本件の基本的な内容はこちらのサイトにそってやっていきます。

この記事ではこんな人を対象にしています。

  • Pythonを使い始めたけどどう使うかわからない
  • 流体の数値計算をはじめて勉強する人
 
本記事シリーズの最終目標は、ナビエストークス方程式をPythonで実装することですが、いきなりナビエストークス方程式を実装するのは難しいので各項の意味を確認しながら進めていきたいと思います。
 
 
 
今回の内容はこちら

  • 2次元の移流方程式の数値計算
  • 2次元のアニメーション作成
 
 
 
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2次元の移流方程式

 

まずは、解くべき方程式の確認を行いましょう。

\begin{align*}
\frac{\partial u}{\partial t} + u \frac{\partial u}{\partial x} + v \frac{\partial u}{\partial y} = 0\\
\frac{\partial v}{\partial t} + u \frac{\partial v}{\partial x} + v \frac{\partial v}{\partial y} = 0\tag{1}
\end{align*}

これを離散化します。

\begin{align*}
\frac{u_{i,j}^{n+1}-u_{i,j}^n}{\Delta t} + u_{i,j}^n \frac{u_{i,j}^n-u_{i-1,j}^n}{\Delta x} + v_{i,j}^n \frac{u_{i,j}^n-u_{i,j-1}^n}{\Delta y} = 0\\
\frac{v_{i,j}^{n+1}-v_{i,j}^n}{\Delta t} + u_{i,j}^n \frac{v_{i,j}^n-v_{i-1,j}^n}{\Delta x} + v_{i,j}^n \frac{v_{i,j}^n-v_{i,j-1}^n}{\Delta y} = 0\tag{2}
\end{align*}

空間微分に対しては、数値計算の安定性のために後退差分で行います。

今、ほしい情報はn+1ステップでの\(u^{n+1}\)や\(v^{n+1}\)の値ですので、式変形して、

 
 
\begin{align*}
u_{i,j}^{n+1} = u_{i,j}^n – u_{i,j} \frac{\Delta t}{\Delta x} (u_{i,j}^n-u_{i-1,j}^n) – v_{i,j}^n \frac{\Delta t}{\Delta y} (u_{i,j}^n-u_{i,j-1}^n)\\
v_{i,j}^{n+1} = v_{i,j}^n – u_{i,j} \frac{\Delta t}{\Delta x} (v_{i,j}^n-v_{i-1,j}^n) – v_{i,j}^n \frac{\Delta t}{\Delta y} (v_{i,j}^n-v_{i,j-1}^n)\tag{3}
\end{align*}
 
上記のような偏微分方程式の場合は、時々刻々と変化する物理量(今の場合は流速)に対して解くので初期状態を設定しないと解くための種がありません。
というわけで、初期状態を設定します。

初期状態の設定

 

初期状態を以下のようにします。

\begin{align*}
u,\ v\ = \begin{cases}\begin{matrix}
2 & \text{for } x,y \in (0.5, 1)\times(0.5,1) \cr
1 & \text{それ以外}
\end{matrix}\end{cases}\tag{4}
\end{align*}

さらに、数値計算は有限の大きさに対して解くので計算領域の端に対して数値を設けないと問題を解くことができません。

なので、以下のように境界条件を設定します。

境界条件の設定

 

境界条件を以下のようにします。

\begin{align*}
u = 1,\ v = 1 \text{ for } \begin{cases} \begin{matrix}x=0,2\cr y=0,2 \end{matrix}\end{cases}
\end{align*}

では、Pythonを使って2次元の移流方程式を解いてみましょう。
 
Pythonの使用環境はGoogle colabとします。
 

2次元の移流方程式をPythonで実装する

 

アニメーションの作成には以下の2つあります。

今回は、「matplotlib.animation.FuncAnimation」と使ってアニメーションを作成しています。4

カマキリ
以下がPythonのコードです!

※計算時間短縮のために、\(y\)方向の速度\(v\)については解かないようにしています。

【結果】

じゃっかん残像を残しながらアニメーションが進みますが・・・・アニメーションは完成です。

線形移流方程式の場合は、位置によって速度の違いがあっても一定速度で進むという一般解があるのに対して、

今回の移流方程式では、☟この絵のように、速度が速い位置では速く進むというアニメーションになっていますよね。

まとめ

 

今回は、2次元の移流方程式をPythonで実装してアニメーション作成を行いました。

前回の記事の内容とあまり変わらず復習程度のないようになりましたが、本記事のシリーズを読むことでPythonを使ったナビエストークス方程式の実装まではいけると思いますので、是非最後までお付き合いくださいm(__)m

 

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